2008年02月12日

ヴァルヒャのバッハ:フーガの技法


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ヴァルヒャは、視力の障害ゆえに、作品を学ぶ際にはすべて暗譜しなければならなかったが、不屈の意志を貫き、家族の協力も得て、ついにバッハのすべてのオルガン作品とチェンバロ作品を暗譜した。

そして、バッハのオルガン曲の全曲演奏を、モノーラルとステレオの2種類で残したほか、チェンバロ曲の大半も録音した。

彼の歴史的偉業であるバッハ・アルバムには、風格豊かにして感動的な演奏と共に、生涯をバッハに捧げたこの大家の深い精神性が刻みこまれている。

座右に置き、折に触れて長く楽しみたい愛聴盤を選ぶとすれば、その中にぜひ加えなければならないのがこれ。

バッハが生涯の最後に到達したフーガの"構造美"を際立って高い水準で余すところなく味わわせてくれる。

バッハの対位法が虚飾なく厳正に構築されたなかに、ヴァルヒャの生命力豊かで力強い表現が息づく。

《フーガの技法》でバッハは楽器を指定していないが、筆者は、同系統の音色をもつこと、長い音価を得られることが声部の進行をたどる上で最も無理がないと考える。

したがって、オルガンか弦楽合奏は効果的であろう。

ヴァルヒャの演奏はこの要求を満たしている上に、彼のバッハ解釈の特徴である有機的な構成力と、一つ一つの楽句から生き生きした情感を引き出す能力が、バッハの多声部書法から思いがけないほど豊かなイメージを表現し、作品が稀に見る想像力をもつことを実感させてくれる。

フランツ・カスパー・シュニットガーが製作に加わったアルクマールの聖ロレンス教会のオルガンの美しい音色と澄んだ響きも音楽の純粋な性格にふさわしい。

なお、未完のフーガはヴァルヒャ自身が補って完成させている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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