2011年09月10日

ジュリーニ&ベルリン・フィルのラヴェル:『マ・メール・ロワ』組曲、左手のためのピアノ協奏曲、ドビュッシー:海


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1978年1月10日、ベルリン、フィルハーモニー・ホールに於けるライヴ録音。

ジュリーニの全盛時代は、ロサンゼルス・フィルの音楽監督をしていた1970年代後半から1980年代前半にかけてではないだろうか。

1980年代も後半になると、極端に遅いテンポによる粘着質の演奏に陥ることもあり、曲によって出来にムラが出来てくる傾向にあった。

しかし、全盛時代のジュリーニは、イタリア人指揮者ならではの豊かな歌謡性と、ドイツ音楽にも通暁するような重厚な造型美が織りなす堂々たる素晴らしい名演の数々を生み出していた。

本盤におさめられた3曲は、1978年という全盛時代。しかも、楽団史上最高の状態にあった天下のベルリン・フィルを指揮したということで、演奏が悪かろうはずがない。

特に、ラヴェルの『マ・メール・ロウ』とドビュッシーの『海』は、ジュリーニが何度もスタジオ録音を行った十八番とも言える楽曲であるが、本盤の演奏は、ライヴならではの熱気も相まって、ジュリーニによる両曲の最高の名演と評価したい。

特に、『マ・メール・ロワ』の気品ある優美さは、この時代のジュリーニ、そしてベルリン・フィルだからこそ成し遂げられた至高の美演と言えよう。

特にラストの「妖精の園」では慈愛に満ちた優しさを感じ取ることが出来る。

『海』の情感に満ち溢れた繊細な歌い方、そしてここぞという時の重量感溢れる演奏も大指揮者の風格が漂っているし、初登場の『左手のためのピアノ協奏曲』も、重厚さと繊細なタッチが見事に融合した稀有の名演である。

音質は、アナログ的な柔らかさに適度のホールトーンを含んであたかもコンサート会場に居るようである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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