2014年09月17日

クーベリック&ウィーン・フィルのスメタナ:わが祖国


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



『わが祖国』は第2次大戦以後、「プラハの春」音楽祭のオープニングで必ず演奏されるようになったこともあって、一部の人々にとっては、特別の意味合いを持つ曲ともなっている。

バイロイト復興コンサート初日のフルトヴェングラーの「第9」や、ベルリンの壁崩壊を記念するバーンスタインの「第9」と同様の意味で、特異な価値を持たされてしまったクーベリック&チェコ・フィルの1990年ライヴは、確かに、その独特の雰囲気など、別格といってよい演奏だが、クーベリックにとっても、チェコ・フィルにとっても、必ずしもベストの演奏ではないと思う。

クーベリックは、その意図の明確さが率直に音として実現されているウィーン・フィル盤(1958年録音)が、多少作為が見え隠れするものの、最もこの指揮者の特質を伝えているように思う。

クーベリックとウィーン・フィルのCDは、ブラームスの4曲の交響曲をはじめいずれもすばらしいものばかりで、特にこのスメタナはお国ものという以上の稀にみる演奏を聴かせてくれる。

クーベリックとしては意外と淡々と運んだ柔らかな表現で、「モルダウ」や「ボヘミアの森と草原より」は作品への愛情が強くにじみ出た好演だ。

ただ、手兵バイエルン放送響と組んだ4度目の録音の熱気に溢れた民族色豊かな名演に比べると、男性的な迫力は不足気味だ。

これはむしろウィーン・フィルを聴くべきディスクだろう。

しなやかなヴァイオリン、上品なトランペット、こくのあるホルンなど、いずれも絶品だ。

音質はステレオ初期のスタジオ録音であるが、英デッカによる優秀録音であることもあって、十分に満足できるものとなっている点についても付記しておきたい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:01コメント(0)トラックバック(0)スメタナ | クーベリック 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ