2012年01月06日

アーノンクールのシューマン:ピアノ協奏曲(アルゲリッチ)&ヴァイオリン協奏曲(クレーメル)


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ピアノ協奏曲は1992年7月、ヴァイオリン協奏曲は1994年7月、いずれもグラーツでのライヴ録音。

アルゲリッチ、クレーメルともに2度目の録音だが、2人とも最初の録音より説得力の強い演奏を聴かせるのは、当然、アーノンクールの指揮も関係している。

とくにピアノ協奏曲は、冒頭の和音をはじめアーノンクールは鋭いアクセントをつけ、やや速めのテンポで展開する。

テンポや強弱の急激な変化なども従来の演奏より際立つが、それに鋭く反応するアルゲリッチとの緊張をみなぎらせた共演は、これがシューマン本来の意図だったのではないかと思わせるものがある。

第1楽章ではアルゲリッチの天才が作曲者の夢やファンタジーを目いっぱい紡ぎ出してゆく。

ルバートの語り、急激なアッチェレランドの迫力、シューマンの移ろいやすい心の表出、物凄い奔放なアクセント、暴れ馬のような突進など、もうアルゲリッチ節全開だ。

第2楽章はそんなに崩しているわけではないのに、気分のおもむくまま、まるで夢心地で弾いてゆくような趣があり、フィナーレはさながら空中を自由に飛び、はばたくようで、その雄弁さは古今無類と言えよう。

一方、クレーメルとのヴァイオリン協奏曲の場合、ピアノ協奏曲ほどの衝撃や違和感が少ないのは、長い間埋もれていたためにすぐれた演奏が少なかったためかもしれない。

ヴァイオリン協奏曲は他に比較の材料が少ないのだが、テンポの速すぎたクレーメルの旧盤より、もっとしっとりと、音の流れ・フレーズの息遣いなどが感じられる見事な演奏だと思う。

両曲とも長いこと、とび切りの名盤に恵まれなかったが、ようやく理想的とも言うべきCDが登場したと言えよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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