2014年12月27日

シェリング&S=イッセルシュテットのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲


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ポーランドに生まれ、10代半ばにヨーロッパの音楽都市にあいついでデビューしたシェリングは、パリに本拠を置く間にも、1935年にワルシャワでワルターの指揮によってベートーヴェンの協奏曲で大成功を収めるなど、この作品に早くから深いアプローチをみせていた。

その後の彼が、作曲ばかりか哲学や美学にも研鑽を積み、知的な音楽家としてユニークなキャリアも経たことはよく知られている。

1942年にメキシコに渡り、人道主義、社会奉仕的な精神をもって国際的な活動を重ねた彼の音楽にある高潔さや気品の高さ、厳しい造型と確かな様式感といった特質は、相通ずる面をもつS=イッセルシュテットとの間に美しく昇華している。

シェリングの数ある録音の中でも特にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は優れており、音楽性も高く、この曲のもつ美しさや魅力をたっぷりと味わえる。

シェリングのヴァイオリンはあらゆる意味で模範的と言えよう。

アクが強くなく、真摯な感情がこもっているので、曲の美しさや魅力がまっすぐに伝わってくる。

最も抵抗なく音楽の立派さ、美しさに浸れる名演だ。

とにかくシェリングはヴァイオリニストの存在をまったく忘れさせて、われわれを曲自体に結び付けることによって、音楽自体をたのしめるのである。

それを支えるのが、S=イッセルシュテットで、ハーモニーが立体的で立派さに打たれる。

シンフォニックな立体感は他のすべての指揮者を上回り、それでいて構えた硬さは皆無だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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