2012年02月17日

ハイフェッツのベートーヴェン&ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(旧盤)


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ハイフェッツによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は2回録音されており、いずれもハイフェッツの技巧がキラキラ光っている演奏だ。

ハイフェッツにはミュンシュ/ボストン響との優れたステレオ録音もあるが、トスカニーニ/NBC響とのモノーラルは別格の存在である。

今日ではハイフェッツの演奏にロマン的な要素も感じられるが、完璧な技術に裏づけられた彼の演奏には、音楽から一切の夾雑物を取り除いた厳しさによる純粋な美しさがある。

トスカニーニも音楽の本質だけを追求する厳格な精神が演奏に近寄りがたい威厳をもたらしていた。

一方で彼は、イタリア・オペラの指揮者として旋律の魅了を完全に理解していた。

このような2人の個性が、演奏に孤高ともいうべき精神美を生み出した。

とくに第2楽章のカンタービレの美しさは比類がない。

ここで共演しているトスカニーニが、「ハイフェッツこそ私の知る最高のヴァイオリニストである」と激賞していたことは有名。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、速いテンポで流麗に進めながら自由自在な強弱のニュアンスをつけ、陶酔的に歌いぬき、しかもそれらが空中を泳ぐような唖然たる巧みさと、洗練された感覚の中に行われる名人芸には胸のすくものがあり、ヴァイオリンを愛する者の必聴盤といえよう。

クーセヴィツキーの重厚にして引き締まったバックアップとも相俟って、不純物を極限まで排除した純粋無比な作品の再現を可能たらしめている。

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classicalmusic at 23:30コメント(2)トラックバック(0)ハイフェッツ  

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コメント一覧

1. Posted by 吉田広一   2012年03月06日 05:52
ハイフェッツ論 全く同感です。 しかし ナタン ミルシテイン フィストゥラーリのブラームスヴァイオリン協奏曲は、ハイフェッツ以上だと思う。
2. Posted by 和田   2012年03月06日 13:21
ミルシテインのブラームスの協奏曲は、ヨッフムよりフィストゥラーリとの方を高く評価したいと考えます。
しかし、ハイフェッツとの比較となると、好みで言えば、私はハイフェッツの方が好きです。
録音がパッとしないので、今一つの印象を受けますが、それでもこの曲のベストの一つに挙げたいと思います。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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