2011年12月30日

カラヤン&ベルリン・フィルのホルスト:組曲「惑星」


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《惑星》を人気曲に押し上げるきっかけを作ったウィーン・フィルとのデッカ盤から20年の歳月を経て実現した再録音盤は、ベルリン・フィルの強固なアンサンブルを軸に、より落ち着いたテンポによる円熟した演奏が収録されている。

カラヤンの指揮は、ベルリン・フィルの緻密なアンサンブルを駆使して、実に美しく全体のプロポーションを描き上げている。

旧盤よりも、静と動の対比をくっきりとつけ、それぞれの曲の持ち味を存分に引き出した演奏で、劇的な盛り上げや、細部の彫琢にも遺漏がなく、まさにこの曲の完璧な再現といっていい。

大管弦楽を駆使したショー・ピースとして名高く、さまざまなアプローチの可能性を秘めている作品に対して、カラヤンは、堂々たる横綱相撲を展開。

目先の描写にこだわることもなければ、ムードの表出に血道をあげることもなく、もっぱら、シンフォニックなスタイルが貫かれているのが、耳に残ることだろう。

語り口の旨さについては例によって非の打ち所がなく、さらに音楽の中身についても単なるBGM的な描写音楽にとどまらないことを証明している。

力強く逞しい「火星」、悪魔的なものを漂わせた「天王星」、豊麗な音で旋律をたっぷり歌わせた「木星」など、いずれもカラヤンならではのもの。

なかでも「金星」や「海王星」といった静謐な佇まいの楽曲における浮世離れした美しさが特筆もので、聴いていると魂が吸い寄せられるような美しさである。

ここに聴くベルリン・フィルは音色の美しさ、卓越したアンサンブルなどあらゆる意味で傑出している。

ベルリン・フィルの特質ともいうべき機能的表現が、この作品には極めて強力な威力になっており、この作品を精神的に内側から見つめ直した新鮮な表現である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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