2012年01月02日

インバルのスメタナ:わが祖国


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1988年10月12-14日、フランクフルト、アルテ・オーパーでの録音。

インバル初のスメタナ。

インバルがスコアを徹底的に再構築した秀演。

ボヘミアの作曲家スメタナが祖国への深い愛を込めて作曲した連作交響詩だけあって、チェコ・フィルなどの本場物の数多くの《わが祖国》の録音があるが、インバル&フランクフルト放送交響楽団のディスクはそれらと比しても最右翼に位置し得る演奏のひとつだ。

鬼才とうたわれる指揮者インバルは、安易な民族色にもたれることなく、スコアを徹底的に見直した独自の視点からこの名曲の真価を世に問うている。

インバルらしい、骨組みのしっかりしたメリハリの強い表現で、重厚なドイツ風ともいえる響きが作品の交響性を強調しており、知的で構築的だ。

どの部分を採っても緻密なところまで神経が細かく張りめぐらされた、基本的には筋肉質ともいえる引き締まった音楽だが、硬直化するようなことはまったくない。

作品の起承転結を巧みに表現した、聴かせ上手な演奏である。

遅めのテンポでじっくり仕上げた「モルダウ」など、音楽作りの抜群のうまさが際立った素晴らしい演奏だが、6曲の中では後半3曲の演奏が特にすぐれており、中でも「ボヘミアの森と草原より」は秀演といえる。

インバルを首席指揮者に迎えてからこの録音時で10余年、フランクフルト放送交響楽団の発展ぶりは注目すべきものがあったが、この録音でもそうした美点がフルに生かされている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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