2011年12月19日

小林研一郎&都響のスメタナ:連作交響詩「わが祖国」


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小林研一郎の《わが祖国》と言えば、チェコ・フィルと録音した1997年盤が頭に浮かぶが、これはそれから12年ぶりの録音である。

チェコ・フィルとの演奏と比べ、小林研一郎ならではの解釈を随所で聴くことができるが、決して爆演とならず、スケールが大きく熱いながらも正攻法な演奏から逸脱していないのは流石である。

「ヴィシェフラド」は、小林としてはいま一つの出来。東京都交響楽団ともども、エンジンがかかっていないきらいがある。

「モルダウ」に入って、漸く小林らしさが出てくる。特に、終結部の雷鳴のようなティンパ二の鳴動は圧倒的なド迫力。

「シャールカ」は、中間部のゲネラルパウゼが実に効果的で、緩急自在のテンポが曲想を巧みに描き尽くすのに貢献している。

「ボヘミアの森と草原から」は、静けさよりは小林の熱い血がそこらじゅうにたぎっている感じ。

「ターボル」の重量感溢れる巨象の進軍にはもはや抗するものは何もなく、「ブラ二ーク」における圧倒的な高揚感に繋がっていく。

特に、終結部のティンパ二の強打と、「ヴィシェラフド」の再現の崇高な歌いあげは、小林の唸り声も聴こえるなど、小林の独壇場と言っても過言ではあるまい。

東京都交響楽団も、「ブラ二ーク」のホルンの旋律の野太さなど、《わが祖国》の内包する郷愁の哀感を的確に表現するなど、持てる力を存分に発揮しており、小林の指揮ともども名演であると評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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