2012年01月07日

デュトワのベルリオーズ:幻想交響曲&イタリアのハロルド


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デュトワ指揮モントリオール響が、全くグロテスクさのない優麗典雅なエレガントそのもののフランス趣味の名演を聴かせる。

透明なサウンドと緻密な合奏に支えられ、都会的で洗練された美しい響きは、本来ベルリオーズ的な演奏というべきだろう。

ベルリオーズの音楽のもつ劇的な面と、感覚的な音色の美しさを引き出した、極めてデリケートで語り口のうまい演奏である。

誇張やハッタリを避け、音楽的な発想のみで仕上げた、近代的知性に溢れた演奏なのである。

「幻想」は管弦楽の色彩美の極致ともいえる多彩な音色と艶やかさをもった演奏で、すみずみまでデリケートに表出された明晰きわまりない音楽だ。

一面では絵画的ともいえるが、極めて感覚的演奏ということもできる。

迫力とかダイナミズムには無縁だが、リズム感あふれる好演で、その緻密なテクスチュアの掘り起こしには、ただただ見事なものと感心せざるを得ない。

「イタリアのハロルド」は第1楽章から華麗で色彩豊か、ベルリオーズの作風の一面をよく表している。

ズーカーマンのヴィオラは魅力あふれる美音で、引き締まった緊張感が生まれている。

第2楽章ではヴィオラがよく音楽に溶け込み、弦楽器も誠実で端正。

第3楽章の表情も明朗そのもので、終楽章の構築的な表現とともにヴィオラと管弦楽が一体となって呼吸し、この作品の効果を最高に引き出している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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