2012年02月03日
ミュンシュのミヨー:世界の創造&プロヴァンス組曲ほか
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ミュンシュによるミヨー、プーランク、ストラヴィンスキーの録音を集大成したアルバムで、いずれもミュンシュ唯一の録音。
ジャズのエレメントを取り入れたバレエ「世界の創造」、プロヴァンス地方の民族色豊かな「プロヴァンス組曲」、いずれもミヨーならではのウィットに富んだ楽しい作品であり、ミュンシュはそうした特質を大らかに歌い上げている。
ミュンシュの「世界の創造」という曲の内容を知り尽くした明快な棒さばきもさることながら、ボストン響の楽員たちの卓越した技量にも驚く。
特に管楽器と打楽器のうまさは圧倒的である。
「プロヴァンス組曲」では、ミュンシュは精緻で若々しい表現をしている。
生気にあふれた第4曲や、情趣の濃い第7曲など、傑出した出来ばえである。
プーランクの「オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲」では、ザムコヒアン(オルガン)の多彩なソロが聴きもの。
またプーランクの協奏曲でティンパニ・ソロを受け持つエヴァレット・ファースは小澤時代までボストン響の首席ティンパニストをつとめた名手で、現在ではサイトウ・キネン・オーケストラに参加するため毎夏来日して日本のファンにも馴染みが深い。
なおジャケットの絵はフランスの画家フェルナ・レジェによる。
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