2012年01月09日
バーンスタイン&ウィーン・フィルのモーツァルト:交響曲第25番&第29番/クラリネット協奏曲(シュミードル)
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後期6大交響曲に続くバーンスタイン&ウィーン・フィルのモーツァルト/交響曲シリーズの第4作である。
意外にも3曲ともにバーンスタインの初録音で、シュミードルのクラリネット協奏曲もこれが初めてである。
バーンスタインとウィーン・フィルによるモーツァルトの交響曲演奏の特徴は、たっぷりとした響きや隈取りされた情緒、堂々とした構成といった点にあるが、このアルバムでもバーンスタインならではのモーツァルトの交響曲の本質を究めた演奏を聴かせている。
バーンスタインの指揮の下、ウィーン・フィルはその真髄を完全に現している。
第25番は洗練された美の極致ともいえる鮮麗なサウンドで、聴き手を魅了してやまない。
彫りの深さ・ゆったりとしたテンポ・運命を予感させる暗い曲想など、今までの、誰の指揮とも違う第25番であるが、その深い情念を聴いてしまうと、これが最高と説得されてしまう。
第29番も極めて音楽的に絶妙な表現で、造形は端正そのものだし、弦のしなやかさ、のびやかさなど初めて聴くような感動を与えてくれる。
木管の自発的で豊かな表現力にはもはや形容する言葉もない。
クラリネット協奏曲も秀演で、実際、シュミードルの演奏はさすがに素晴らしく、クラリネットのふくよかな音色が実に心地よく響きわたる。
シュミードルの独奏は甘く美しく、まさにウィーン独自の音と音楽だ。
ここではバーンスタインもサポートに回って、豊麗なバックグラウンドをシュミードルに提供している。
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