2014年01月03日

アファナシエフのバッハ:平均律クラヴィーア曲集 全曲


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アファナシエフは若くしてライプツィヒの国際バッハ・コンクールに優勝するなど、ロシアを代表するバッハ弾きであったが、この録音までまとまったバッハ作品の録音は行っていなかった。

満を持しての《平均律クラヴィーア曲集》は、グールド、リヒテルなどと並んで、20世紀バッハ演奏の一つの極点をなす演奏となった。

話題性のある新録音を次々と発表し、さらには文学的な才も発揮する異色のピアニスト、アファナシエフであるが、この《平均律クラヴィーア曲集》では意外と正攻法で立ち向かっている。

バッハの鍵盤音楽の金字塔が、この鬼才の手にかかるとどうなるか。

アファナシエフの自由な精神が逍遥し、看てとったバッハの世界は、その晦渋な印象とは遠いところにある、ある種の平明さを備えたものだった。

それでいて、バッハ以前の様々な流れを懐に収めているバッハの音楽そのものがそうであるように、底知れぬ深みを湛えている。

むろんこれまでのアファナシエフの個性もここでは確認はできるが、音楽の本質に影響を与えるものではなく、むしろバッハの純粋器楽スタイルの対位法音楽の抽象性をさらに構築的に組み立て、オルガン曲のような重厚さを兼ね備えた見事な演奏を行っている。

第1巻、第4番嬰ハ短調の5声の3重フーガなどは交響的な立体性を持たせて、まさに感動的な仕上がりである。

アファナシエフならではの表現の奥深さで、バッハの対位法の精髄に哲学的な重さを加えた演奏と言えよう。

アファナシエフが、現代を代表するバッハ演奏家とされる所以である。

Blu-spec CD仕様により、高音質化が図られたのは、本名演の独特の個性を際立たせるのに大きく貢献している。

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classicalmusic at 09:18コメント(0)トラックバック(0)バッハ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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