2012年01月18日

テンシュテット&シカゴ響のマーラー:交響曲第1番「巨人」


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1998年1月11日に惜しまれつつ亡くなった巨匠テンシュテットの真髄。

テンシュテットは生前マーラー指揮者として知られ、ロンドン・フィルと全交響曲を録音した。

しかし、この演奏は1990年にシカゴ交響楽団定期演奏会に唯一客演したときのライヴである。

巨匠テンシュテットが世界最強のオケ、シカゴ響と残した最高の「巨人」であり、音による巨大な建造物である。

テンシュテットは多くの指揮者と同様、スタジオ録音よりも実演で本領を発揮したが、これもその例外ではない。

しかも、演奏はスタジオ録音とは異なり、雄大なスケールのうちにも全編に緊張感を漲らせたもので、遅めのテンポが大きく揺れ動いてマーラーの光と影を交錯させる。

第1楽章は冒頭から非常な緊張感をもつが、各部の起伏と表情の的確な多彩さが魅力的である。

第2楽章の内面性の豊かさ、第3楽章の純粋な表情もすばらしい。

終楽章のスケールの大きさは比べるものがなく、堂々とした造形の叙事詩的音楽である。

シカゴ響の名技も特筆されるもので、高度な技術とアンサンブルもテンシュテットの解釈にみごと呼応しており、この指揮者特有の官能的で豊麗な響きを、滔々とした流動感をもって表出している。

一世一代の名演とはまさにこのことであろう。

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classicalmusic at 19:27コメント(0)トラックバック(0)マーラー | テンシュテット 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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