2012年01月24日

バッハ:4大宗教声楽曲集(RCA)


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シュライアーの《ミサ曲ロ短調》は、彼が指揮をつとめた初のバッハ演奏のディスクであり、個性的ではないが、普遍的なバッハである。

聴く者の胸を突き刺すような「キリエ」も、シュライアーの手にかかるとあたたかいリズムと音色に彩られる。

オーケストラ、合唱団、独唱のアンサンブルが見事で、宗教的な感動をうまく引き出した演奏となっており、こうした宗教曲におけるシュライアーの技量の確かさを示したディスクとなっている。

《マタイ受難曲》は、ドイツの指揮者グッテンベルクおよび、1967年に彼がオーベルバイエルンで結成した合唱団のデビュー盤。

グッテンベルクは線の太いタッチで劇的に作品を再現しており、第1部の終わりのキリストが捕らえられるくだりの「二重唱アリアと合唱」と最後の「コラール」では、目覚ましいほどの演奏を提示している。

独唱ではアーンシェが明快な語り口で好演。マーシャルとネスの歌唱も美しく、合唱も各場面に即した血の通った表現を聴かせている。

久々に出会ったドイツの伝統に立脚した好ましい《マタイ》といえよう。

同じくグッテンベルクの《ヨハネ受難曲》は大変ドラマティックである。

特に最初の合唱「主、われらを統べ治め」では、グッテンベルクがアクセントを際立たせて極めて鋭く深い表現を行っており、彼独自のよさがはっきりと示されている。

その後も劇的な演奏展開で、特にイエスを取り囲む群衆の激しい歌い方と、コラールでの変化に富んだ表現がいい。

独唱ではアーンシェとシャリンガーが好演している。

フレーミヒの《クリスマス・オラトリオ》は、いかにも質実な"ドイツの暮らし"といった手ざわりを感じさせるバッハだ。

フレーミヒは、おだやかで、しかもよろこばしい6曲のカンタータ《クリスマス・オラトリオ》を描き出している。

ソリストは最高の布陣といってよい。

リヒターの峻厳なバッハの代わりに、一市民としての敬虔なバッハからのあたたかいプレゼントのような嬉しさが残る演奏だ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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