2012年01月31日

ブレンデルのシューベルト:ピアノ作品集(新盤)


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ブレンデルの評価を一段と高めたのは、1970年にフィリップスと契約し、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの一連の作品を録音するようになってからであり、とくに清新な魅力あふれるシューベルトは、ブレンデルの名声を高めるとともにシューベルトのピアノ曲の素晴らしさを再認識させたといってよいだろう。

このCD7枚組の作品集は、1980年代に再録音されたもので、シューベルトの主要なピアノ曲がほとんど収録されている。

ブレンデルは1970年代初めにシューベルトに取り組み、後期ソナタの名盤を残しているが、10年を経て1980年代に改めてこの作曲家に没頭し、高度な作品集をつくり上げた。

ブレンデルの演奏は、音と表現もさらに彫りが深くなり、ニュアンスも豊かになっている。

きわめて意欲的なブレンデルの演奏で、シューベルトの音楽の構造性・意志性といった側面への読みが一段と深まった強固な表現だ。

音楽に込められた細部の陰影はより深みを獲得し、精神的にも深みを増し、知的感性と素晴らしくバランスのとれた抒情性も十二分に味わえる。

美しく歌いつつ、しかもそれぞれの旋律の性格を見事に把握した演奏は、シューベルトならではの旋律美を内面的に掘り下げ、それを極限まで生かす。

ブレンデル一流の見事なコントロールによる響きの美しさが、魅力の大きな要因となっているのは言うまでもない。

《さすらい人》幻想曲や後期ソナタでエキセントリックにならず、柔軟に幻想の深い広がりを追求するのはこの人ならでは。

個々の曲にはより個性的な演奏もあるが、シューベルトのピアノ曲の多様な魅力を満喫させてくれる名演である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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