2012年02月01日

クイケンのモーツァルト:フルート四重奏曲集


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クイケン3兄弟のフラウト・トラヴェルソの名手、バルトルドによる再録音。

オリジナル楽器による古楽復興運動のパイオニアとして早くから活動を開始し、現在も第一線で活躍を続けるクイケン3兄弟によるモーツァルトの名盤。

もう録音されてから30年近くも経つアルバムだが、ピリオド楽器を使ったこの作品の演奏としては、未だに最右翼においても良い名演である。

オリジナル楽器による演奏だが、フルートのみがコピーで、木製で直径の太いフラウト・トラヴェルソを使っている。

オリジナル楽器の奏法を完全に手中にした名人の手にかかると、音楽は、まるで我々のまわりを漂っている空気のごとく、これほども自然で人の気持ちに和むインティメイトな存在になるということを証明しているような演奏。

肌のぬくもりを感じさせるバルトルドのフラウト・トラヴェルソを中心に、お互いに手の内を知り抜いた名手揃いのクイケン3兄弟が、まるでハウスムジークをしているような気安さで楽しい音楽的語らいをしているうちに、彼等の高度の音楽性と高い技術によって、いつしか比類のないアンサンブルに結晶したという風の演奏。

この作品に込められたモーツァルトの遊び心と室内楽的対話の妙が、このアルバムほど何の作為も感じさせずに成し遂げられている例は珍しい。

この演奏を耳にしているとモーツァルトが一歩も二歩もこちらに近付いてきてくれているような印象を受ける。

見事な腕を持ちながら、これ見よがしでない自然さを感じさせるバルトルドのフラウト・トラヴェルソが素晴らしい。

このフラウト・トラヴェルソがやはり時代物の弦楽器と組んで生み出す四重奏の雰囲気は、現代楽器では絶対に得られない独特のもの。

穏やかで柔らかくて、ぬくもりがある響きが創り出す和やかなアンサンブルは、古楽器ファンならずとも心惹かれるものがある。

実に感興あふれる演奏で、時の経つのを忘れさせる。

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classicalmusic at 20:23コメント(0)トラックバック(0)モーツァルト | クイケン 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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