2012年02月05日

ムラヴィンスキー ライヴセレクション 1972,1982


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ショスタコーヴィチの交響曲第5番とチャイコフスキーの交響曲第5番は、1982年11月18日、プロコフィエフのバレエ「ロメオとジュリエット」は、1972年1月30日、いずれもモスクワ音楽院大ホールにて収録されたものである。

ムラヴィンスキーが得意な曲をカップリングしたこのディスクは、傑出した出来である。

ロシア人の体臭を強く感じさせる素晴らしい演奏で、明暗の度合いをくっきりとつけながら、丹念に彫琢していくこの巨匠の棒さばきは、あたかも名匠の振るうノミのように正確で、しかも生き生きとしている。

ことに、スラヴ民族特有の粘りと激しさ、力強さを適度に兼ね備えた表現は、他の追随を許さない。

ムラヴィンスキーはショスタコーヴィチの「第5」の初演者であり、何百回となく演奏会でとりあげ、何度も録音しているが、これは最近発見されたライヴ録音である。

演奏は、いかにもムラヴィンスキーらしい、きびきびした鋭い表現で、この曲のもつ劇的な面を見事に表出しており、実に白熱した名演だ。

全体にみなぎる迫力と緊張感は、ムラヴィンスキーならではのものであり、彼の自信と余裕が感じられる演奏だ。

チャイコフスキーは、正確に、率直に、この曲のもつ暗い情緒を表出した名演で、音色のつくりかたや旋律のうたわせかたなどに、同国人としての血の流れを感じさせる。

ともすると薄手な感傷的表現になりがちな作品だが、ムラヴィンスキーの指揮は造型的にもしっかりとしており、譜面に書かれたそのままを忠実に再現している。

重く暗い雰囲気を劇的に表現した第1楽章と、一糸乱れぬ合奏力で力強く演奏した第4楽章などは、ことにあざやかだ。

いかにもロシアを思わせるほの暗い響きが魅力的なレニングラード・フィルの、艶のある弦楽器と底力のある金管楽器はとくに見事だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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