2012年02月14日

ケンペ&ミュンヘン・フィルのブラームス:交響曲全集


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1974-75年に録音された、ケンペ最晩年の遺産であり、この指揮者の代表作のひとつと言われる名全集。

最晩年とはいえ、僅か65歳での急逝であり、芸術家としてこれから真の円熟の音楽を聴かせてくれる矢先であっただけに惜しまれる。

全曲、ファンにはたまらない演奏で、心静かに、じっくりと聴きたいブラームスだ。

率直で飾らぬ芸風の中に重厚な雰囲気を漂わせたスタイルが身上のケンペとはいえ、ここまで恣意性とは無縁でありながら、作品が本来そなえている自然な感興にナチュラルに寄り添った表現は、やはりこの時期だからこそ達成されたものと言えるだろう。

モントゥーやボールト同様、ヴァイオリンを両翼にした旧式のオーケストラ配置がきわめて効果的で、この味わいを知ってしまうと通常の配置が物足りなくなるほど。

4曲すべてオーソドックスでありながら、ケンペならではの冴えた棒さばきにより、スコアのどの小節も生まれたてのように新鮮に響く。

無用な気負いから解放され、作品の隅々にまで目を行き届かせた濃やかなアプローチが、ブラームスにふさわしい親密な音楽を作りあげることに成功しており、飾り気のないオケの響きも、昔のミュンヘン・フィルならではの自然体の良さが滲み出たものと言えるだろう。

指揮者の解釈との相性も抜群だ。

「第4」は、クナッパーツブッシュを思い出させる唯一の演奏だろう。

もちろん、あんなに破天荒ではないが、第1楽章の弦のうねりなど、ここまでできる人はなかなかいない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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