2012年03月01日

カントロフ&ルヴィエのフランク&ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ


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音楽史上、屈指の大器晩成型作曲家であるセザール・フランクの最高傑作がヴァイオリン・ソナタである。

というより筆者個人にとっては、全てのこの形式の中での最高傑作である。

何しろ、筆者が死ぬ時には必ずこの曲を聴きたい、と今から思い詰めているくらいなのだ。

全4楽章を貫く、循環主題による統一の妙と対位法の極致のような見事な処理。

めくるめく転調。

第2、3楽章の闘争と苦悩を、圧倒的に超克する第4楽章のキリスト教的昇華……。

とまあ、ほとんど何を書いているのかわからないが、そういう作品である。

とくにあの終楽章のカノンには絶句するしかない。

この名作の名演というとティボー&コルトーをはじめいくつも思いつくが、筆者はカントロフをイチオシだ。

カントロフは現役のフランスのヴァイオリニストの中で断然の名手。

彼には2種の名盤があり、特にこのデンオン盤は美しい。

近年の彼はもっと奔放に弾くかもしれないが、ここでは音色の高貴さと表情の厳しさとが美しく同居している。

新鋭と思っていたこのフランスの2人の演奏家も既に60歳を越えている。

この録音は今から20年近く前のもので、彼らの若き新鮮な感覚でフレッシュな演奏を聴かせている。

しかしただ新鮮というだけではなく、ここには研ぎ澄まされた両者の感性が火花を散らし、また都会的な側面も多々ある。

このラヴェルのヴァイオリン・ソナタも様々な側面を持っているが、彼らの演奏はクールでやや神秘的な第1楽章、ブルースの要素を含む第2楽章、スリリングでスピード感溢れる終楽章、それぞれにシャープで輝きを絶やさない技巧的な表現は、単に技術に偏ったものではなく、真にこの曲の美しさと直結している。

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classicalmusic at 19:46コメント(2)トラックバック(0)フランク | ラヴェル 

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コメント一覧

1. Posted by マイスターフォーク   2011年12月27日 20:21
4 管理人さん こんばんは。
いつも拝見して楽しんでおります。
私もこれらのソナタはダントツの愛聴盤でいつも手の届く処に置いてます。
キリッと美しいですね♪
2. Posted by 和田   2011年12月27日 20:51
マイスターフォークさんも座右の盤でしたか!

曲はフランク得意の循環形式が用いられており、神秘的な気分の第1楽章と力強く情熱的な第2楽章は、特に聴きものですね。

またのコメントをお待ちしております。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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