2013年04月05日

フィッツウィリアムSQのショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集


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1971年に結成され、80年代末に惜しくも解散してしまったフィッツウィリアムSQの代表盤であった。

同SQは第13〜15番の英・米初演を行い、作曲者とも親交があった。

1973〜77年の録音で、英グラモフォン賞を受けている。

ショスタコーヴィチの全創作のなかで重要な位置を占める弦楽四重奏曲群をまとめて繰り返し聴けるようになったのはこの全集のおかげだった。

この作曲家のこのジャンルは変化にも富んでほんとうに面白い。

それをこの全集にわからせてもらった。

フィッツウィリアムSQの演奏は、鋭い切れ味と表現の求心性があるとともに、得も言えぬ暖かい情感が音楽にかよっている。

ここで展開される緊張感と共感に満ちた演奏は、圧倒的な感銘を与えずにはおかない。

このSQの自在な表現力と緻密なアンサンブル、それに切れ込みは鋭いが決して冷たくはならない、深い意味のこもった響きの豊かさには魅了される。

彼らはショスタコーヴィチの、抑圧された中での痛切な表情や、しかしそれでも決して失うことのなかった精神の強さを表現し尽くしており、見事というほかない。

それは生前の作曲家と直接の交流があり、つねにその四重奏曲をレパートリーの中心に位置づけてきたこの四重奏団の作品と作曲者への敬愛と信頼の情のなせるわざなのであろう。

作曲者と暖かく結ばれた演奏である。

後にボロディン四重奏団の優れた全集も出たが、当全集の価値は不変だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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