2012年08月23日

リリングのバッハ:教会カンタータ全集


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バッハは教会カンタータを300曲近く作曲したと見なされているが、現存しているのは200曲ほど。

カンタータはプロテスタント教会での日曜日や祝日の礼拝式のなかに組み込まれ、演奏された。

リリングはバッハの教会カンタータの真作、計194曲を、作曲年代順に収めている。

LPの段階では100枚近い巨大なアルバムだったのが、CD化されたことでスリムになった。

それでも71枚、手応えは並のものではない。

バッハの第一人者の一人リリングの、前半生の総決算と言えるだろうか(録音は1970〜80年代半ば)。

リリングの、隅々まで暖かさにつつまれた演奏は、15年にわたって録音されたバッハの教会カンタータ全集に代表されよう。

ラディカルでスタイリッシュな古楽器演奏に慣れた耳にとって、従来のリリングには微温的な印象があった。

しかし、あらためて聴いてみると、決して押し付けがましくない、安心して身を委ねることのできる音楽づくりは、彼の確立されたスタイルなのだと気が付いた。

手兵シュトゥットガルト・バッハ合奏団、ゲヒンゲン聖歌隊をはじめ、あまたの演奏家たちが共演しており、歌手のソロ・パートはベテランを主体に実力派ががっちり固めている。

全体に強い個性を発散する演奏ではないが、その分、ムラのない高水準の仕上がり。

バッハ・イヤー(2000年)を迎えて12年、さらにぐんと値下げして再発売された。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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