2012年04月11日

ワルター&ウィーン・フィルのブラームス:交響曲第1番&モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番


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ブルーノ・ワルターは、ナチスの圧迫を逃れるに先立って、ウィーン・フィルといくつかの録音を残した。

それらはすべて円熟期の巨匠を偲ばせる優れた演奏だが、二短調協奏曲もそのひとつである。

ワルターがモーツァルトの音楽を愛し、傾倒していたことは広く知られているが、彼の心情は録音からもうかがえる。

彼は二短調協奏曲を支配しているデモーニッシュな気分、清純なリリシズムを忠実に再現しているが、彼のテンペラメントから劇的な表現にも節度がある。

彼はロマンティシズムではあったが、明晰な古典精神を身につけていた。

この二短調協奏曲で、ワルターはソロを弾きながら指揮しているが、彼のタッチは常に温かい感触を持ち、音楽への愛情を感じさせる。

とくに第2楽章でひとつひとつの音をいたわるように弾いて旋律を形作っていく解釈には心を打たれる。

その後の多くの録音が登場したが、これほど心を打つ演奏にはついに出会わなかった。

「ブラ1」は音の状態はよくないが、しかしなんといい演奏だろう。

第3楽章までは静かな内心のドラマを穏やかに表わした表現で、木管の表情が、得も言われず美しい。

ワルター一流の柔らかい流動性は音楽の上に微妙な明暗を描きながら、ひたひたと聴き手の心を潤す。

凄みとか深刻さとか、あるいは驚きとか、そういうものを超えた幸福そのものの音楽が、音の貧しさを超えて鳴り響く。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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