2012年03月14日

ワルター&ウィーン・フィルのハイドンからマーラーまで


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モーツァルトの《3つのドイツ舞曲》はすばらしい名演だ。

オーケストラに自由に演奏させながら、全体として小味で洒落たワルター・ムードが一貫している。

シュトラウスの《皇帝円舞曲》は、ワルターがウィーン・フィルとのコンビで遺した唯一のウィンナ・ワルツだけに貴重なレコードである。

彼は本場のオーケストラを振ってもリズムはふつうの3拍子でやらせており、テンポも速く、附点リズムの奏し方などまったくワルター調を通している。

ワーグナーの《ジークフリート牧歌》の録音はこれが4回目となり、造型面では完璧となっている。

溺れた感じがなく、かなりオーケストラの自発性を尊重しながら、客観的なスタイルを創造したのである。

旋律がほんとうの意味で歌われているのはこのレコードであり、それはワルター・プラス・恍惚たるウィーンの歌だ。

マーラーの《アダージェット》は速めのテンポでスムーズに流しながら、ごく自然にマーラーの粘っこい人間味が浮かび上がり、やがてせつない憧れへと高まってゆく。

指揮者もオーケストラも自分たちの音楽を演奏している強みがあり、音色の高貴さもウィーン以外では聴けないものだ。

筆者はこのハイドンの《軍隊》をもって、ワルターのSP時代のレコーディング中、マーラーの《第9》と並ぶ最高傑作としたい。

あらゆる面で心技一体となった《軍隊》であり、ワルターが常にこれほど充実した、自信たっぷりな名指揮を見せてくれたら、われわれはウィーン・フィルとのコンビによる最高の名盤をさらに多く持つことができたであろう。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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