2012年03月17日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのシューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」(1942年ライヴ)


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シューベルトのハ長調交響曲にも、ロ短調の《未完成》交響曲と相通ずる問題がないわけではないが、根本的に異なる点は、それが完成されているということであり、しかも、ベートーヴェンの《第9》交響曲よりも後に位置しているということである。

彼自身が満足し得たかどうかはわからないが、しかし、その規模の大きさにも彼の溢れんばかりの意欲が感じられる。

それは、シューマンのいう「天国的な長さ」に終わるものではないし、その意識のもとに展開されたこの作品の演奏では、聴く者を充足させることはきわめて難しい。

フルトヴェングラーは、決して天国に安住しているわけではないが、そのドラマティックともいえる熾烈な表現の機微が、一瞬たりとも揺るがせにせず、スケールの大きいコスミックな世界へ人々の心を運んでいく。

ライヴであるだけに、音響的条件は1951年のスタジオ録音に譲るが、激情の人生を共有し体験するという点では稀に見るものがある。

シューベルトとしてはきわめて劇的でメリハリが強く、アゴーギクも大きい。

そこには北ドイツ風ともいえる厳しさがみなぎっているが、それが音楽の孤高の本質をあらわにしている。

構成的にも一分の隙もない名演である。

このライヴのシューベルトを、これはシューベルトではない、といってみてもはじまらない。

確かに、ワルターやベームのほうがシュ−ベルトらしいが、この演奏から受ける感動は圧倒的に大きく深い。

《ロザムンデ》はウィーン・フィルの音が魅力的で、細部まで音楽的に練り抜かれており、劇性と繊細感を合わせ持っている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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