2012年03月24日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのウェーバー:「魔弾の射手」序曲/ラヴェル:ダフニスとクロエ」組曲第2番/ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(1944年ライヴ)


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1944年3月にベルリン国立歌劇場で行われた定期公演のライヴ録音である。

フルトヴェングラーの7種の《田園》の中では、このベルリン盤が最も主観的で、フルトヴェングラー臭が強い。

フルトヴェングラーの《田園》で最も魅力があるのは第1,2楽章である。

どっしりと重々しく進める第1楽章、対照的に抒情を生かしてこまやかに歌ってゆく第2楽章。

ともに楽器のバランスと処理が鮮やかで、この2楽章のゆったりとした表現の美は彼をおいては見られない。

第3〜5楽章はテンポも速くなって、直截に描写を生かしている。

フルトヴェングラーの指揮になる《魔弾の射手》序曲の録音は5種類あるが、この大戦末期のベルリンでのライヴが傑出している。

死の直前のウィーン・フィルとのスタジオ録音よりさらに彫りが深く、フルトヴェングラーの情感が生々しく迫ってくる。

とりわけ曲の前半はテンポがきわめて遅いが、深閑としたボヘミアの森の暗さをこの上なく雰囲気豊かに描き切っている。

序奏はテンポが遅くておどろおどろしく、スケールも大きく、ホルンのロマンティックな音色が美しい。

チェロの表情はつけすぎるくらいだ。

主部もスロー・テンポを維持し、経過句やコーダのアッチェレランドは抑え気味だが、響きの翳が濃く、細部まで克明に弾ききっているので感銘が深い。

1926年盤、54年盤と並んで後世に遺したいCDといえよう。

《ダフニスとクロエ》組曲第2番は、全奏の音が、よくいえば溶け合っているが、実は分離が悪く、濁り気味なので、ラヴェルの音彩を楽しむというわけには到底ゆかず、採るとすれば「無言劇」における木管ソロのうまさであろうか。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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