2012年03月28日

トスカニーニとカラヤン〜2つの《ファルスタッフ》(ザルツブルク音楽祭におけるライヴ)


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1937年のザルツブルク音楽祭は、ナチスによって併合される前の最後の音楽祭として、トスカニーニ(とワルター)が落日の輝きをはなった音楽祭だった。

何本か残されたその年のライヴ録音のひとつがこのトスカニーニの《ファルスタッフ》。

恐らく、イタリアの巨匠がもっとも愛したオペラであり、厳しさと背中合わせの軽妙な諧謔精神が息づいた名演だ。

後年のNBC響盤も非常に高く評価されているが、残念なのは、そこには劇場の香りがまったくしなかったこと。

その点当盤は、録音は貧しいながら音楽の生命力は桁外れで、演奏は空前の域にまで達している。

トスカニーニの最高のパートナーはウィーン・フィルだった、と叫びたくなる。

一方、カラヤンのは1957年のザルツブルク音楽祭で大きな話題になった公演。

カラヤンはトスカニーニが指揮した《ファルスタッフ》に痛く感激し、ことのほか思い入れのあるオペラだったそうだ。

そしてザルツブルク音楽祭で取り上げたのがこの上演だった。

前年にEMIへ録音したキャストとは、ゴッビ、シュヴァルツコップ、パネライ、モッフォ、アルヴァなどが共通しており、アンサンブルは見事に出来上がっている。

後年に取り上げた時に比べ、若々しく張りのある音楽が《ファルスタッフ》の生命力を生かしているように思われる。

これまた、帝王カラヤンの全盛期の実力を見せつける名演。

どちらも一度は聴いていただきたい演奏だ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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