2012年03月30日
フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(1952年12月8日、ベルリンでのライヴ)
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1952年12月8日 ベルリン、ティタニア・パラストでのライヴ録音。
フルトヴェングラーのエロイカのベスト盤はどれか、というのはすこぶる難しい問題であり、かつて筆者が学生時代だった頃の早大フルトヴェングラー研究会でも様々な意見をぶつけ合い、議論していた。
「やはりウラニアのエロイカがいちばんだろう」と誰かがいえば、「1950年6月20日のベルリン・フィルとのエロイカこそ最高だ! さすがに手兵だけのことはある。ターラのお陰で良い音質のCDが簡単に手に入るようになった」というそばから、「1952年12月7日のベルリン・フィルも覇気と深みがあってすばらしい」という声が聞こえ、「いやいや、翌日の12月8日の冒頭のすばらしさを聴いてみてくれ! 少し歪みっぽいのは疑似ステレオ効果に免じて目をつぶろう。前日よりさらにすごい!」などと力説する者もいた。
かと思えば「1952年のEMIのウィーン・フィルとの正規録音が、正しいフルトヴェングラーの姿なのだ」とか「正規録音の数日後のウィーン・ライヴは、さらに熱がこもっていて好きだな」という者もいたし、「1953年のルツェルン祝祭管弦楽団とのライヴは、少し音はつぶれるけどすごいよ! 何でもっとみんな騒がないのだろう?」と不思議がる者もいた(1947年のEMIのSPスタジオ録音盤や、1950年ザルツブルクのウィーン・フィル、1952年のローマ・イタリア放送響盤が最高と思っている人も、なかにはいるかもしれないが)。
われらがフルトヴェングラー研究会の最終的な見解は、ここに採り上げた1952年12月8日盤がベストであった。
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