2012年03月31日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのブラームス:交響曲第3番/R.シュトラウス「ドン・ファン」/ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より第1幕への前奏曲と愛の死(1954年ベルリンでのライヴ)


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1954年4月27日、ベルリン、ティタニア・パラストにおける定期公演の実況盤。

《ブラ3》は音の状態が非常に良く、演奏も死の年のものだけに完璧をきわめ、フルトヴェングラーのディスク中でも屈指の名盤といえよう。

晩年の枯れた名演の典型で、各楽章のバランスが良いことから、フルトヴェングラーのブラームスでは欠かすことのできない録音。

鮮烈な名演で、冒頭から緊迫した生命力が湧き出してくる。

とにかく大胆なアゴーギクによって情熱的で共感の限りを表明しており、彫りの深い表情には創造的な芸術性の力がみなぎっている。

終楽章のアレグロの導入部に続くすさまじいトロンボーンのクレッシェンドと続く割れるばかりのトゥッティは、死の年に至るまで気力が衰えが無かったことを確認させる。

この《ブラ3》は旧盤もすばらしかった。

わけても第1楽章の情熱はむしろ古いほうを採りたいくらいであるが、第2楽章以下は録音の良さも含めて、完成されきった新盤に軍配を挙げるのが妥当であろう。

ただし、解釈の根本はまったく同じである。

《ドン・ファン》は、同じ1954年の演奏でもウィーン盤が非常に艶やかなのに対し、このベルリン盤は響きの厳しさ、進行の重々しさ、きっちりとしたリズムが際立つ。

全体としては表情や音色が地味だが、最晩年の枯れた芸風を伝える《ドン・ファン》として貴重な録音といえよう。

《トリスタンとイゾルデ》第1幕への「前奏曲」と「愛の死」では、ベルリン・フィルの強靭な弦の威力が前面に押し出されており、この不健康な高まりや破滅感があくまでも立派な音楽として表出されてゆく。

やはりここでも最晩年のスタイルが表れている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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