2012年04月01日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのブラームス:交響曲第3番/ウェーバー:「オイリアンテ」序曲(1954年トリノでのライヴ)


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1954年5月14日、トリノにおける実況盤である。

フルトヴェングラーによる《ブラ3》の録音は意外に少なく、3種のみで、いずれもベルリン・フィルとの録音。

当盤の解釈は半月前のグラモフォン盤に酷似しており、第1楽章、第1テーマの提示はこれが最もものものしくて、フルトヴェングラーの味は満点であるし、終楽章の再現部終わりにおけるヴィオラのユニゾンの表情もこれがいちばん美しい。

気宇壮大にして生命力を強く実感させる演奏と言えば、フルトヴェングラーにとどめを刺す。

最近録音されたものに比べれば音の状態は劣るものの、それをカバーして余りあるのが、この大指揮者が発散する独特の"音楽"にほかならない。

ロマン的要素と古典的要素を渾然と一体化しているブラームスの交響曲の表情は、たとえ長調で書かれていてもすっきりした明るさでなく、一種の物思いの情を宿している。

第3番では、それに加えて第3楽章のえも言われぬ憂愁が聴き手を魅了する。

やや遅いテンポでその憂愁を骨太に歌い上げてゆくフルトヴェングラーの風格!

第4楽章の底力を感じさせる迫力も忘れ難く、そのどこをとってもフルトヴェングラーの独壇場だ。

《オイリアンテ》序曲の演奏はウィーン盤に似ており、パリ盤とわずか10日違いであるが、ずいぶん感銘度に差がある。

フルトヴェングラー時代のベルリン・フィルの特徴が端的に示された録音としても価値が大きい。

カラヤンに受け継がれて大きく変貌し、ラトルが率いる今日では個性は一変しているからだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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