2012年04月04日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルの「ブラ1」(1952年ライヴ)


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ベルリン・フィルとの1952年盤は音に若干の問題はあるが、フルトヴェングラーの「ブラ1」の数多い録音の中でも、多くのファンや評論家がこのベルリン盤をベストとしてきた名盤である。

演奏は優秀で、オーケストラが素晴らしく充実していて、強い気迫に満ちている。

実に雄渾な表現で数種あるフルトヴェングラーによる同曲演奏中でも精彩を放っている。

1952年のフルトヴェングラーは気力が充実し、その演奏は絶好調といえるものだった。

音楽の進行に指揮者のたくましい牽引力が感じられるのはやはり実演ならではといえる。

なによりの美点は、メリハリが実にはっきりと自然に決まっていることで、絶妙な言いまわしを含みながら、そのすべてが完全にひとつの有機体として築かれている。

ブラームスの音楽は、表面は伝統的構成を重んじ、内面ではきわめて個人的なナイーヴな情感を大切にするといった独自の二重構造のようなものを持っているが、当フルトヴェングラー盤は、その内的なものにとくに焦点を合わせた演奏を行なっているといえよう。

冒頭の強い感情の抑制の仕方ひとつからも、その後に展開される世界が尋常一様のものでないことを予感させるし、第2楽章の深みをたたえた美しさも出色。

孤高の寂寥感や即興的気分も随所に示されているが、全曲の造形はすこぶる大きく、そして格調高い。

終楽章の盛り上がりも実にすごく、その劇的表現は圧倒的である。

それでいて、ここでは単に内面的なものだけにとらわれて視野を狭くしているような傾向はなく、構成力の的確さ、バランスのよさも傑出している。

フルトヴェングラーたる所以だろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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