2012年04月06日

フルトヴェングラーのブラームス:交響曲第1番(45年/47年録音)


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1945年盤(ベルリン・フィル)は文字通りナチス・ドイツ崩壊直前の大戦中ベルリン最後のコンサートの実況盤だが、残念ながら空襲や停電のせいでかフィナーレしか残されていない。

残念というのは、当時のライヴとしては音が良く、演奏も気迫充分で、全楽章揃っていれば、ことによるとフルトヴェングラーの「ブラ1」のベストCDになったかもしれないからだ。

やはり異常な空気に包まれた演奏で、序奏はおどろおどろしい雰囲気で始まり、主部はアニマートの部分から猛烈なスピードとなる。

なんといっても指揮者が若々しく、聴く者を圧倒的な興奮に誘う。

嵐のような緩急は楽章全体におよび、コーダへ突進するが、ここではさすがにマイクロフォンがすべての音をとらえきっていないようであり、人工的につけられた長い残響もいささか気になる。

この数日後フルトヴェングラーは、ウィーンで「ブラ2」やフランクの交響曲を演奏した直後、スイスに亡命する。

1947年盤(ルツェルン祝祭)は、金管やティンパニが奥に引っ込んだ弦主体の録音である。

そのせいもあって、フルトヴェングラーの優しさやデリカシーが前面に出ており、流麗なブラームスになっている。

彫りの浅い、迫力に乏しい演奏だが、それはそれで楽しめるのは音楽性が高く、自在感があり、音に歪みがないからだろう。

第1、3の両楽章もスタイルは同じだが、もう一つ燃えきらないまま終わっているところがあり、それにはやはりティンパニの生ぬるい録音がマイナスに働いているのだろう。

つまるところ、第4楽章のみであるが、1945年盤を聴くべきCDであり、筆者もすべてのファンに一度は耳にして欲しいと願うものである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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