2012年04月24日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第5番《運命》/シューベルト:交響曲第8番《未完成》


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トスカニーニの録音と並び、現今の《運命》演奏像のひとつの大きな規範となっている一盤ということができるのではあるまいか。

フルトヴェングラー最晩年の深遠な思念が全篇に充溢しており、それがいやます感動を与えてくれるとともに、彼の同交響曲ディスク中では録音年代の新しさ(1954年)もあって音質が最も良い点もポイントだろう。

この指揮者のロマン主義的にしてドイツ的な個性が全楽章に漲り、作品の中にどこまでも深くドラマティックに埋没してゆくそのエネルギーはまさに無比無類。

フルトヴェングラーの持つデモーニッシュな特性を改めて痛感させる。

数ある《運命》ディスクの中にあって、現在尚も聴き手の感性を根こそぎ揺るがしてしまいうる演奏のひとつであろう。

指揮者にとって《未完成》交響曲ほど恐ろしいレパートリーはないといわれたのは、その内容をとらえることが難しいということだけでなく、その時点で指揮者がもっているものやその周辺が、演奏の上に自ずから投影される可能性が高いからであるという。

生前のフルトヴェングラーの《未完成》を聴いた人の多くが、それを実感したというし、彼自身その演奏の直前には異常な緊張を示したといわれている。

第2次大戦後の1950年1月にウィーン・フィルとレコーディングされたこの演奏には、その後のベルリン・フィルとのライヴとは異なったかたちで、この時期の彼の微妙で複雑な心境が物語られているように思われる。

貴重な記録の一つといえよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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