2012年05月11日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第7番/交響曲第8番(1954年ライヴ)


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1954年8月30日、ザルツブルク音楽祭における実況録音で、フルトヴェングラーの最後の舞台記録である。

最晩年の棒なのでテンポは遅めであり、そのぶんオーケストラが絶えず分厚く、立派に鳴り、特にホルンの隈取りが効いている。

録音のせいもあるのだろうが、フルトヴェングラーとしてはピアニッシモでさえ、強めに弾かせているのが目立つ。

「第7」の第1楽章は1つ1つの音やひびきにずっしりとした内容があり、カロリーの高い序奏部が出色だ。

第2楽章では最初のテーマを弾くヴィオラとチェロの歌が心にひびく。

スケルツォでは轟然と鳴りわたるトリオがすばらしい。

フィナーレでは1953年盤よりさらにテンポが遅く、加速で盛り上げるよりも、ひびきの充実感を失わないように努力している。

死の直前の巨匠の記録として、1953年盤よりもずっと価値が高いと思う。

録音もこのほうが良い。

「第8」も演奏は"1954年のフルトヴェングラー"だ。

解釈の基本はストックホルム盤、ベルリン盤と同じであるが、いちばん抑制が効いており、最晩年の透明度を獲得している。

遅いテンポと腰の重いリズムを一貫させ、音の出し方に絶えず意味があり、すばらしい情熱を内燃させた第1楽章、やはり遅いテンポと分厚いひびきで、すごい内容を感じさせる第3楽章あたりは、フルトヴェングラーならではの名演であり、フィナーレも1953年盤をはるかに上まわる。

録音もひびきの豊かなぶん、この方が上で、フルトヴェングラーの「第8」の代表盤といえよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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