2012年04月26日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第7番/メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ベートーヴェンの第7番という曲は、フルトヴェングラーが指揮しているような音楽ではあるまいか。

ベートーヴェンの情熱もかくやと思わせる演奏で、まことにこうでなければならない。

クレンペラーも立派だし、全盛期のクライバーのライヴも凄かったし、ジンマンのような新しいスタイルも愉しいが、第5番と同じで、全体の起承転結がフルトヴェングラー・スタイルにぴったりなのだ。

このウィーン盤はライヴではなく、スタジオ録音なのに充分燃え切っていて、フルトヴェングラー節が強く表れている。

音質がキンキンするのが本当に残念だが、このCDを一度耳にしてから、嫌なら他の盤におもむくべきだと思う。

第1楽章の主部だけは、筆者はもっと重厚な方が好きだが、第2楽章の内面的な崇高美はこの指揮者の独壇場だし、スケルツォの緩急自在、とくにアッチェレランドしてゆくときの凄味と、反対にトリオの重苦しいまでのスロー・テンポはものの見事だ。

フィナーレは嵐のような感動的な表現で、これこそベートーヴェンが言いたかった音のドラマと確信したい。

この《フィンガルの洞窟》は、徹頭徹尾"ウィーンのフィンガル"だ。

この録音より約20年前のベルリン・フィルとの旧盤と比べ、フルトヴェングラーの表現の根本は少しも変わっていないが、透徹感が出た反面、より客観的になり、ずっと落ち着いた演奏に変わっており、テンポも遅くなった。

ここでも当然、哀感は漂うが、ウィーン・フィルにベルリン・フィルのような暗さがないためか、光と艶に満ち、思い切って歌われるヴァイオリン、溶けるように美しいクラリネットはウィーン以外の何ものでもない。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:50コメント(0)トラックバック(0)ベートーヴェン | フルトヴェングラー 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ