2012年05月14日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&第5番「運命」(1947/5/25ライヴ)


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1947年5月25日 ベルリン、ティタニア・パラストでのライヴ録音。

このコンサートは《エグモント》序曲、《田園》、《第5》の順にプログラムが組まれた。

戦後のフルトヴェングラーは、したがって《田園》によってシンフォニーの指揮を再開したことになる。

そのせいか、第1楽章の表現は回顧的というのか、実に懐かしい。

深い、しみじみとした味わいや、時には寂しささえ、例の遅いテンポの中から漂ってくる。

録音の状態も同じ日の《第5》より明快で、この楽章のコーダまではたいへんすばらしい。

第2楽章はデリケートな愛情に満ち、しかも即興的な表情や動きが多用された演奏で(この即興性は全楽章を一貫しているが)、第2主題のアッチェレランドは1944年盤よりもきついくらいである。

スケルツォのオーボエ主題、フィナーレの第2主題の緩急はやりすぎの気味があるが、客席で聴いている人たちには、これでちょうど良かったのかもしれない。

《第5》は2日後の演奏と本質的に変わりはなく、むしろ27日盤を好んで聴いていたのだが、仏TAHRA盤を聴いて25日盤の印象が一変した。

その音質が非常に優秀で、明快な上に歪みがなく、実にすっきりと抜けている。

分厚さでは27日のグラモフォン盤を採りたいが、濁りのなさでは仏TAHRA盤を採りたい。

演奏の本質に変化はないにしても、これで25日の演奏のほうを好む人の数は大いに増えるはずだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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