2012年05月05日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのモーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」, 第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」


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《グラン・パルティータ》は、1947年のスタジオ録音(SP)で、フルトヴェングラーによる同曲唯一の録音である。

彼の戦後初のウィーン・フィルとの録音のひとつでもある。

演奏は全体にやや腰が重く、リラックスした気分にいくぶん乏しい気はするが、やはりフルトヴェングラーならではの風格があり、そうしたところに強く惹かれる。

全曲のどの一部をとっても、陶酔的なまでに柔らかいウィーン風な音色とハーモニーがあり、音楽性に満ちている。

特に、主題と6つの変奏からなる第6楽章の変化に富んだ表情の美しさは格別だ。

それに当時のウィーン・フィルの管楽器奏者たち(カメッシュ、ウラッハ、エールベルガーなど)による合奏が実に素晴らしく、そのぴったりと息の合った優雅な演奏に惚れ惚れとしてしまう。

ことにオーボエとクラリネットがニュアンス豊かに歌い交わし、テンポとリズムも模範的だ。

フルトヴェングラーはほとんど何もやっておらず、ウィーン・フィルの奏者に任せてしまった感じで、指揮者の個性には乏しいが、モーツァルトとしてはかえって成功する原因となった。

フルトヴェングラーならば、もっと遅いテンポをとったり、ダイナミックな迫力を押しつけたりしそうだが、ここではそのような抵抗が少しもない。

部分的にはもう一つのユーモアやこぼれるような魅惑があってもと思わせるが、それは欲というものであろう。

1949年録音の《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》は、壮大で力強く、セレナードらしからぬ深遠な音楽になっており、スケール雄大な造型と、ベートーヴェンをさえ想わせる精神的な厳しいひびきに特徴がある。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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