2012年05月07日

フルトヴェングラー&シュターツカペレ・ベルリンのワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2・3幕


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1947年10月3日 ベルリン、アドミラルパラストに於けるライヴ録音。

フルトヴェングラーの戦後初のオペラ公演のライヴで、第2、3幕の主要部分を収めている。

演奏は、フルトヴェングラーらしいロマンティックな大きなうねりを伴った、気宇壮大な音楽が楽しめる。

基本的な演奏の路線は有名な1952年盤と殆ど変わりなく、スリリングなフレーズ回しや音楽づくりがこの曲の劇性を浮き彫りにしている名演である。

その強い陶酔と法悦は、まさにこの作品の本質に迫る名解釈だし、オケも熱っぽい演奏でその指揮に応えている。

しかしながら本盤では、局所的な違いはある。

強音を鳴らす部分での多少の加速や、ズートハウスの所々の即興的な歌い回しが面白く、フルトヴェングラーの熱気という点では1952年盤と変わらない。

加速については見せ場をきっちり作ることに成功しているし、ズートハウスの演技も演奏に良い影響を与えており、具体的には必死さが出ている。

歌手陣では前述したズートハウスの力に満ちた歌唱と、フリックの深い情感に満ちた演唱は、今日の我々にも強い説得力を持っている。

万人向きではないが、フルトヴェングラーとワーグナー・ファンには大きな喜びをあたえるディスクだろう。

筆者は、巨匠の《トリスタン》ライヴ録音が存在する時点で最高の評価をしてしまうが、これは1952年盤を気に入った方にも薦められるものである。

1947年の録音としては音質もかなり良い。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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