2012年05月09日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》(1952/2/3)


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1952年2月3日、ウィーン、ムジークフェラインザールに於けるライヴ録音。

フルトヴェングラーが残した『合唱つき』で一番に思い出されるのは、「バイロイトの第9」であろう。

それほどインパクトがあり歴史的背景も重なり今や日本では「金字塔」ともいえる名演である。

その他にもイギリス国王ジョージ6世戴冠祝典演奏会ライヴや戦時中の1942年4月のヒトラー生誕前夜祭など大きなイベントにフルトヴェングラーは『合唱つき』を取り上げている。

当盤の『合唱つき』は、ウィーン・フィルの第1回演奏会を指揮したオットー・ニコライの業績を讃え毎年この時期に開かれる演奏会の「オットー・ニコライ記念コンサート」でのライヴである。

フルトヴェングラーが大病を患う前で聴覚もしっかりしているときの演奏という他にも、良い点がいくつもある。

それは気心知れたウィーン・フィルとの共演、そしてウィーン・フィルの拠点ムジーク・フェラインでの演奏、ソリストもオペラなどで度々共演していたメンバーであること、が挙げられる。

それ故に、ウィーン・フィル独特な弦楽器の音色の美しさは、この曲をより一層高みへと誘う最高の武器だ。

そしてバイロイトの時の臨時編成オケとは違うというのも強みで、いかにフルトヴェングラーが統率しオケが完璧にそれに応えていたのかがわかる。

第1楽章開始の遅いテンポと間合いを十二分にとった重々しい表現はバイロイト盤を凌ぎ、強靭に踏みしめてゆくフーガもすばらしいし、楽章終結のティンパニも凄絶に鳴っているような気がする。

もう一ヶ所、印象的なのが第3楽章の第2主題で、音量を強く出し、遅いテンポでじっくりと歌ってゆく美しさは、フルトヴェングラーの演奏でもベストの一つといえよう。

ソロも綺麗に録音されており、バイロイト盤と双璧をなす演奏を堪能する事ができる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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