2012年05月15日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのベートーヴェン:「コリオラン」序曲/シューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》


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「コリオラン」序曲の演奏は、3種におよぶフルトヴェングラーの「コリオラン」のベストであるばかりでなく、彼の残した数多い全録音の中でも最高にランクされる演奏。

その異常な緊張力と鬼気迫るような迫力、ドラマティックな訴えは見事で、ことに冒頭とコーダにおけるティンパニの最強打が凄まじい。

第2主題のテンポの落とし方もほかの録音よりこれが最も効いており、ことにコーダにおけるそれは、哀しい音色といい、ピアニッシモの生かし方といい、後ろ髪を引かれるような、おずおずとした運びが何ともいえない。

最近ではこの第2主題でテンポを落とさない指揮者が増えてきたが、それではこのテーマの意味は生かし得ないだろう。

現今の指揮者に、これを凌駕することは不可能だろうし、大戦中なるが故に可能だった演奏かも知れない。

《ザ・グレイト》は1942年のライヴなので音質は悪いが、楽器の抉りが効いて生々しく、その点では1947年の《運命》と並んで、フルトヴェングラーの表現を最も堪能できるCDとして価値が高い。

彼は阿修羅のように燃え立っている。

曲のドラマを身をもって体現し、聴衆を前にして類稀なパッションと表現力を全開させてゆく。

第1楽章の主部に夢中になってのめりこむフルトヴェングラーの姿があり、きれいごとの部分は皆無、激烈なアッチェレランドはとても正気の沙汰とは思えない。

第2楽章以下も感情の起伏が大きく、満足感は比類がない。

インマゼール、ワルターと並んでベスト・スリーに挙げたいが、それぞれが全く別のスタイルなのは嬉しいことだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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