2012年05月19日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのシューマン:ピアノ協奏曲(ギーゼキング)/チェロ協奏曲(マヒュラ)


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シューマンのピアノ協奏曲は、フルトヴェングラーとギーゼキングとの唯一の共演盤であり、1942年3月のベルリン・フィルの定期公演における実況録音である。

フルトヴェングラーの特徴は第1楽章に顕著だ。

冒頭和音の気迫、つづいて入るピアノとのずれがいかにも彼らしく、木管による第1楽章が始まると、心のこもった情感がいっぱいに漂ってくる。

この楽章で彼が言いたかったのは暗い人間の心なのだ。

中間部初めのクラリネットや再現部の第1テーマはさながらしのび泣きを想わせる。

ギーゼキングも珍しく情緒的な演奏で指揮者に応えている。

第2楽章のフルトヴェングラーはやや歌いすぎてデリカシーを欠き、第3楽章もわりに冴えない。

しかしコーダの加速はおそらく彼にしさであろう、スムーズに決まっている。

同じくシューマンのチェロ協奏曲は、ティボル・デ・マヒュラのソロが美演だ。                                        哀切に心を込め、まず第1に人間的な感情が前面に出ており、しかも繊細さや高貴さを失っていない。

渋い第2楽章が終始意味を持って語りかけてくるのは感情の持続性が優れているからであろう。

フィナーレでもどんなパッセージでも内容を感じさせ、緊迫した前進性は圧倒的でその真剣さに打たれる。

フルトヴェングラーの指揮も全体にテンポの流動がスムーズで音楽が生きており、フィナーレなど、とりとめのない曲をマヒュラとともに聴かせてしまう力がすばらしい。                                     

フルニエとの第3楽章が残されているが、音質が良くない。

フルニエのチェロは小味で優美だが、前記マヒュラのほうがはるかに感動的である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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