2012年05月18日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1945)のフランク:交響曲/フルトヴェングラー&ベルリン・フィル(1942)のモーツァルト:交響曲第39番


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フルトヴェングラーがスイスに亡命する直前にウィーン・フィルの定期演奏会で指揮をしたフランクの交響曲は、フルトヴェングラーの数あるライヴ録音の中でも最も悪魔的な演奏として知られている。

とはいえ、フルトヴェングラーによるフランクの交響曲の名演といえば、衆目の一致するところ1953年の英デッカ盤の方が完成度が高いが、本盤のグランドスラムによる見事なLP復刻に接して、この1945年盤も1953年盤に決して引けを取らない名演であることを思い知った。

第1楽章の第1主題に向けてのハチャメチャなアッチェレランドはいかにもやり過ぎだとは思うが、テンポ設定の思い切った変化やダイナミックレンジの幅広さ、そして情感の豊かさなどを織り交ぜつつ、全体としての造型をいささかも損なうことのない点は、フルトヴェングラーならではの至芸だといえる。

それにしても、ナチスドイツの敗色濃厚な中で、敵国であるフランス音楽(フランクはベルギー人であるが)を堂々と演奏するフルトヴェングラーの反骨精神には、ほとほと感心させられる。

他方、モーツァルトの第39番も名演だ。

さすがのフルトヴェングラーも、モーツァルトではフランクのように荒れ狂ったりしない。

フルトヴェングラーの壮年期の演奏に近い個性的な表現で、スケールも大きい。

最近の演奏様式には見られないロマン的なモーツァルトだが、音楽は意味深く、十分説得力がある。

この点は、モーツァルトの本質をしっかりと捉えていたことの証左であろう。

それにしても、この荘重たるインテンポから漂ってくる深みは、何と表現すればいいのだろうか。

まさに、天才だけが可能な至高・至純の境地と言えよう。

グランドスラムによる復刻も最高だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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