2012年05月25日

フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第1番/交響曲第3番「英雄」(1952年11月30日ライヴ)


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1952年11月30日 ウィーン、ムジークフェラインザールに於けるライヴ録音。

《第1》はスタジオ録音直後のライヴだけに基本的な解釈は同じだが、第1楽章序奏部のものものしい間合いによる語りかけや、小結尾主題直前のリタルダントなどは前盤には見られなかったものだ。

アンサンブルの集中力もライヴならではで、フルトヴェングラーとしては抑制が効いており、録音状態の良さも相俟って楽器の色彩感や純音楽的な香りが生きている。

delta classicsの音質は非常にクオリティが高い。

《エロイカ》もスタジオ録音直後のライヴだけに、同じスタイルを基本としながら、それに即興性を加えたものとなった。

たくましい男性のギリシャ彫刻を前にしたような、高い格調と熱気に満ちた《エロイカ》である。

全体にフルトヴェングラーの主観によって貫かれており、テンポを遅めにとった彫りの深い雄渾な表現で、ドイツ的に彫琢された力強い演奏となっている。

delta classicsの音質も硬いが明快で、それによりさらに魅力が倍加、それまで聴きとりにくかった楽器の表情までが鮮明に浮かび上がり、一層聴き手の心を打つようになった。

感銘深いのは第1楽章。レコーディングの後なのでアンサンブルがきっちりと仕上がり、テンポには緊迫感があり、しかも緩急の動きはこのほうが大きい。

それでいて最晩年の様式である枯れた味わいが全篇を流れ、その中に炎の核がほの見えるところがすばらしい。

フルトヴェングラーの偉大な芸術は、第2楽章の「葬送行進曲」を聴けばよくわかるであろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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