2012年06月09日
フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのブラームス:交響曲全集/フルトヴェングラー&ストックホルム・フィルのブラームス:ドイツ・レクィエム
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フルトヴェングラー&ベルリン・フィルという黄金コンビのいままでありそうでなかったブラームスの交響曲全集。
第1番(1953年5月18日) も比較的珍しい演奏でフルトヴェングラーならではのテンポ・アップはのけぞる位の激しさだ。
第2番(1952年5月7日)、第3番(1949年12月18日)ともにドラマを音楽に叩き込んだ凄絶な名演。
第4番(1949年6月10日)は吉田秀和氏が至高の名演と絶賛したヴィスバーデン・ライヴで、美しさは絶後のもの。
以上、交響曲は各曲ともベストの演奏と思う。それらが全集化されたので真っ先に購入。音質も既発売のものより良くなっていると感じた。
とにかく、世界最高のブラームス:交響曲全集の一つと筆者は断言できる。
《ドイツ・レクイエム》は(1949年11月19日) ストックホルム音楽祭に於けるコンサート・ホールでのライヴ録音。
ストックホルムの《ドイツ・レクイエム》は荘厳、深刻な味わいが素晴らしく、何とも不思議な魔力に引きずられる《ドイツ・レクイエム》である。
第1楽章は気乗りのしない演奏の開始で、コーラスもオーケストラも冴えない。
しかし第2楽章後半から、あのフルトヴェングラー独特のうねりの波が襲いかかり奇蹟が起こる。
何ものかにとり憑かれてしまったような奏者たちの陶酔が聴き手にも押し寄せる。
楽章が進むにつれて、音楽の白熱化は輝きを増し、少々のミスはフルトヴェングラーの創り出す巨大なうねりの中に巻き込まれてしまい、全く問題ではなくなってしまう。
フルトヴェングラーの恐るべき演奏である。
音が悪い、雑音が入る、音程が悪いなど多くの欠陥を持ちながら、フルトヴェングラーの不思議な魔力にとらえられてしまう。
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