2012年05月30日
ヨッフム&バイエルン放送響のフルトヴェングラー:交響曲第2番
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1954年12月9.10日 ミュンヘン ヘラクレス・ザールでの録音で、このヨッフムの演奏は、1954年11月30日に逝去したフルトヴェングラーへの追悼でもあり、リスペクトとも言えるだろう。
バイエルン放送交響楽団の記念ボックスからの分売により、この名演が求めやすくなったのは有難い。
音も大変良く、フルトヴェングラーの代表作を味わうには最適のCD。
フルトヴェングラーは、自作が他の指揮者が取り上げてくれることを望んだそうだが、ヨッフムであれば大変喜んだことだろう。
まず音がすばらしく綺麗に入っていて、状態の良いモノラル録音だ。
大編成で録音を聴いても金管に弦の音がかき消されやすいこの交響曲であるが、この録音は大変優秀だと思う。(欲を言えば録音レベルが低いように思う。筆者はいつもよりヴォリュームを上げて聴いている。)
演奏も大変立派で、自作自演以外には少し前にリリースされたバレンボイム&シカゴ響の哀愁と思い入れたっぷりの演奏が見事であったが、このヨッフムの演奏も管弦楽の美しさの中に苦悩や未来への憧憬が込められている印象を持つ。
フルトヴェングラーと同様ナチス政権下のドイツで生活していた音楽家であるから、立場はどうあれ当時の体験をこの曲に体現できる力を持ち得たのだろうと思う。
楽譜を再現した、ただ美しいだけの悲壮感のない演奏になっていないのが作品に対する好意的態度と思える。(ヨッフムはフルトヴェングラーをどう思っていたのか興味深い。)
オーケストラの鋭角的な反応も素敵だ。
この曲は丸くまとまってしまうと全然面白くないので、このように鋭角的な演奏をしてこそ価値があると思う。
オーケストラにとってもとても難曲だそうだから、この録音を聴く限りではバイエルン放送響は一糸乱れぬ演奏でとても優れたオーケストラだ。
ステレオならバレンボイム盤しかないのだが、モノラルだと自作自演盤も多い。
仏フルトヴェングラー協会の自作自演盤が最も演奏としては壮絶でこの曲らしいと思うが、誰でもが入手できる高品質な演奏とすればこのヨッフム盤は選択肢に入れるべきであろう。
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コメント一覧
1. Posted by フランドル学派 2012年06月03日 14:35
いきなりの投稿で失礼いたします!
わたくしめも、クラシック音楽関連のブログをはじめようと
しているのですが、重大な質問があります!
みなさん、CDケースの写真、ここでは「フルベン指揮の
R.シュトラウスの4つの最後の歌」の写真が掲載されて
いますが、失礼ですが、これは、「著作権」にふれないの
でしょうか? ブログをはじめるとき、著作権とか肖像権とか
いろいろ制約があると聞いたんで.....。
お忙しいなかたいへん失敬ですが、御教授ください。
2012年6月3日
フランドル学派より
(ちなみに、オケゲムが好きです。)
わたくしめも、クラシック音楽関連のブログをはじめようと
しているのですが、重大な質問があります!
みなさん、CDケースの写真、ここでは「フルベン指揮の
R.シュトラウスの4つの最後の歌」の写真が掲載されて
いますが、失礼ですが、これは、「著作権」にふれないの
でしょうか? ブログをはじめるとき、著作権とか肖像権とか
いろいろ制約があると聞いたんで.....。
お忙しいなかたいへん失敬ですが、御教授ください。
2012年6月3日
フランドル学派より
(ちなみに、オケゲムが好きです。)
2. Posted by 和田 2012年06月03日 15:48
CDケースのジャケットを載せたくらいでは、著作権にはふれないと思います。
ただし、それぞれのCDの音楽を流すと著作権にふれる可能性があります。
まず何よりもご自分でお調べになって、慎重に進めて下さい。
ただし、それぞれのCDの音楽を流すと著作権にふれる可能性があります。
まず何よりもご自分でお調べになって、慎重に進めて下さい。
3. Posted by フランドル学派 2012年06月04日 14:36
お返事ありがとうございます。
質問がうまく届いたか心配になり、2回も出してしまい
すみませんでした。
現在、自宅で○○○士事務所を営んでおります。
そのかたわら、ブログを立ち上げたいと思いました。
わたくしめも、あれからいろいろと調べたのですが、
著作権に触れるのは、CDのジャケットを「壁紙」として
使ったりするのはマズイということです。
ジャケットの写真を出すだけなら、「CDの販促」効果も
あり、問題はないのではというのを見つけました。
わたくしめがやろうとしているのは、単なるおすすめ
CDの紹介をしたいだけなので、文書だけでは、さまに
ならないからです。オケゲム、デュファイ、ラッスス等
中世の音楽家のCDとか、J.シュターミッツ、ヴァンハル、
ディッタースドルフ等のCDなどを紹介したいと
思っております。アドバイスどおり慎重にすすめます。
ありがとうございました。
質問がうまく届いたか心配になり、2回も出してしまい
すみませんでした。
現在、自宅で○○○士事務所を営んでおります。
そのかたわら、ブログを立ち上げたいと思いました。
わたくしめも、あれからいろいろと調べたのですが、
著作権に触れるのは、CDのジャケットを「壁紙」として
使ったりするのはマズイということです。
ジャケットの写真を出すだけなら、「CDの販促」効果も
あり、問題はないのではというのを見つけました。
わたくしめがやろうとしているのは、単なるおすすめ
CDの紹介をしたいだけなので、文書だけでは、さまに
ならないからです。オケゲム、デュファイ、ラッスス等
中世の音楽家のCDとか、J.シュターミッツ、ヴァンハル、
ディッタースドルフ等のCDなどを紹介したいと
思っております。アドバイスどおり慎重にすすめます。
ありがとうございました。
4. Posted by 和田 2012年06月04日 15:01
司法書士事務所なのか、税理士事務所なのか、行政書士事務所の方なのかわかりませんが、クラシック音楽しか能のない私なぞよりも、貴殿の方がよほど法律に詳しい方なのだと思います。
私がやってるのはamazonのアフィリエイトなので、ジャケットの画像を使用しても全く問題ないと聞いてはじめました。
ちなみに私は古楽のことはあまり詳しくありませんが、ロンドン中世アンサンブルのデュファイ「世俗音楽全集」は素晴らしいですね。
頑張って下さい!
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