2012年06月05日

ギーゼキングのグリーグ:抒情小曲集より(31曲)


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1956年9月 ロンドンでの録音で、20世紀を代表するピアニスト、ギーゼキングによる歴史的名盤の1つ。

その昔、モノーラルのLPレコードをそれこそ擦り切れるほどに愛聴した記憶のある懐かしい演奏。

抒情小曲全体の半数弱にあたる31曲が、現在では2枚組のCDに収められている。

グリーグが折に触れて書きつづった抒情小曲集は、いずれも豊かな詩情に溢れた佳作であるが、ギーゼキングはそれぞれの曲に実に自然なニュアンスを与えている。

正確なテンポ、たぐいまれな技術を背後に持ちながら曲想を表現してゆく彼の崇高な音楽性が満ち溢れている。

グリーグが日々の思いをさりげなく書き綴ったこれら可憐な小宇宙を、ギーゼキングはまるで1つ1つ慈しむかのように、何と美しく語り伝えていることだろう。

純真素朴な《ワルツ》に始まり、メロディアスな《アルバムのページ》や《メロディ》、あるいは物寂しい《孤独なさすらい人》を経て、やがてこよなく美しい《恋の曲》と名高い《春に寄す》へ……。

どれもギーゼキングの気高い音楽性と清澄なピアノに支えられ、珠玉の名品と化している。

ここに聴くギーゼキングは固有の禁欲性を保ってはいるものの、ナイーヴな情感に感性豊かに反応し得ており、澄みきったような美しさがくっきりと示されているのが印象的である。

ギーゼキング自身の「抒情詩篇」といえるような性格だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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