2012年06月15日

シューリヒト&フランス国立放送管のワーグナー:トリスタン「前奏曲と愛の死」/マーラー:さすらう若人の歌/ベートーヴェン:交響曲第7番


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1957年9月9日 ブザンソン音楽祭でのモノラル(ライヴ)録音。

《トリスタンとイゾルデ》の「前奏曲」は、実に荘重なイン・テンポであり、シューリヒトのワーグナー指揮者としての適性を感じさせる。

これに対して、「愛と死」は、終結部の盛り上がりの箇所でアッチェレランドを駆使したりするなど濃厚な表情を見せており、決して一筋縄ではいかない。

《さすらう若人の歌》は、ゆったりとしたイン・テンポで通しているが、何よりも若き日のF=ディースカウの巧いこと。

そのF=ディースカウの絶美の歌唱を見事に活かしたシューリヒトの至芸にも拍手を送りたい。

そしてベートーヴェンの《第7》! いかにも巨匠風の構えの大きい名演だ。

冒頭のテヌートをかけない最強奏の一打の連続には大いに驚かされるが、主部に入ると、シューリヒトならではの颯爽とした進軍が開始される。

提示部の繰り返しは行っていないが、特に、展開部に入ってからの熱狂や終結部の低弦の響かせ方など、実に素晴らしい。

第2楽章は淡々とした表情で開始されるが、やがて、むせ返るような濃厚な表情が表れる。

第3楽章は快速のいつものシューリヒト節。

第4楽章は、やや遅めのイン・テンポであるが、シューリヒトの内に秘めたパッションをなんとか抑えようと努力しているのがよくわかる。

それも、終結部に至ってついに大爆発! 猛烈なアッチェレランドとトランペットの最強奏があり、圧倒的な熱狂のうちに全曲を締めくくるのである。

シューリヒトの音楽については『淡々とした』とか『軽く流麗』とかいったような言葉が多用されていたが、これらを聴くと寧ろ正反対とさえ思えるものである。

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classicalmusic at 20:36コメント(0)トラックバック(0)シューリヒト  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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