2012年07月07日

パーヴォ・ヤルヴィのフォーレ:レクイエム


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現在最も注目すべき指揮者の1人、パーヴォ・ヤルヴィがパリ管弦楽団とともに録音を行ったフォーレの「レクイエム」が発売される運びとなった。

そして演奏も、我々聴き手の期待をいささかも裏切ることがない素晴らしい名演に仕上がっている。

フォーレの「レクイエム」は、3大レクイエムの中でも極めて慎ましやかな作品であり、近年では、同曲を十八番としているコルボも含め、室内オーケストラを使用した小規模な編成による演奏が主流となりつつある。

そのような中で、クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団による演奏(1962年)やジュリーニ&フィルハーモニア管弦楽団による演奏(1986年)、そしてプレートル&ベルリン・ドイツ交響楽団による演奏(2007年)などは貴重な存在であるが、これらの通例のオーケストラを使用した名演の列に本盤のパーヴォ・ヤルヴィ&パリ管弦楽団による演奏が加わったのは何と素晴らしいことであろうか。

本演奏でのパーヴォ・ヤルヴィのアプローチはオーソドックスなもので、曲想を精緻に、そして丁寧に描き出していくというものだ。

もちろん、スコアに記された音符の表層だけをなぞったような浅薄な演奏には陥っておらず、どこをとっても情感の豊かさを失っていないのが素晴らしい。

静謐さに満たされた同曲であり、演奏によっては音が殆ど聴き取れずにコクを失ってしまうようなものも散見されるが、パーヴォ・ヤルヴィの場合はいたずらに静謐さにとらわれることなく、どこをとっても独特のニュアンスに満ち溢れた内容の濃さを失っていない点が見事である。

カウンターテナーを起用しているのも本演奏の特徴であるが、それも効果的であり、かかるフィリップ・ジャルスキー、そしてバリトンのマティアス・ゲルネも最高の歌唱を披露している。

そして、パリ管弦楽団&合唱団も最高のパフォーマンスを発揮している。

いずれにしても、本演奏は、いわゆる通例のオーケストラを使用した演奏としては、トップクラスの素晴らしい名演と言えよう。

併録の「ラシーヌの雅歌」、「エレジー」、「パヴァーヌ」、「バビロンの流れのほとりで」も、パーヴォ・ヤルヴィの豊かな音楽性が発揮された素晴らしい名演だ。

このうち、「バビロンの流れのほとりで」は、世界初録音という意味でも大変貴重である。

音質も非常に鮮明かつ瑞々しささえ感じさせるほどの透明感にも満ち溢れており、本名演に華を添えている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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