2012年07月18日

ベームのモーツァルト:レクイエム(旧盤)


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モーツァルトの生誕200年の1956年、ウィーン交響楽団との録音。

ベームのモーツァルトのレクイエムといえば、ウィーン・フィルを振っての1971年のDG盤が名演の誉れ高い。

たしかに表現の円熟の点ではウィーン・フィル盤が優れているが、1956年のこのウィーン響との旧盤も、壮年期のベームの揺るぎない構築性と直截なアプローチという点で、なかなか捨てがたい魅力を持っており、筆者個人としてはむしろこちらのほうを愛聴している。

1971年盤と比べれば、とても同じ人間の指揮によるものとは思えないほどの「剛毅」なレクイエムになっている。

ベームは若々しく清潔感に溢れた音楽を展開しており、シュティヒ=ランダルの清澄な声、マラニウクの温かい歌いぶりなど、独唱陣もいずれ劣らぬ堂々たるモーツァルトを聴かせてくれる。

じっくり進めながらも張り詰めた緊張感に支配された演奏で、これを聴くと、ベームの絶頂期はまさにこの時期にあったと思えてくる。

モーツァルトのいたましい白鳥の歌の形容しがたい美しさと魂の歌声を、これほどの深い共感をもって響かせることに成功したベームの偉大な音楽性には敬服のほかない。

ウィーン響も、ウィーン・フィルのような香りや艶がない分、ベームの直截な音楽性をより端的に表わし出しているといえるだろう。

1971年盤とはまたひと味違ったベームのレクイエムだ。

モノーラルだが、音質がかなり改善されて歌手たちの名唱も聴きやすいものになった。

ソリストもコーラスも、そしてオーケストラも完全にベームの意図を体現して、優れた演奏を聴かせている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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