2012年07月21日

ジュリーニ&ベルリン・フィルのシューベルト:交響曲第4番『悲劇的』、ドビュッシー『海』ほか


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軽快に仕上げたロッシーニの『セミラーミデ』序曲に始まり、重厚なタッチで描いたシューベルトの『悲劇的』、そしてメインのドビュッシー『海』と、ジュリーニが好んで取り上げたフランクの『プシュケとエロス』というユニークな組み合わせ。

共通するのは、どれもジュリーニが得意にしていた曲ということで、カラヤン時代のベルリン・フィルに客演するにあたって、得意のレパートリーで臨んだ気概が伝わる演奏内容となっている。

演奏当時は1969年で、ジュリーニが円熟の境地に達する少し前の演奏であり、若さ故のエネルギッシュな生命力溢れる劇的なアプローチをしていることが特徴と言えるだろう。

冒頭の『セミラーミデ』序曲からして、当日の演奏会の開始を告げるのに十分な迫力ある演奏を聴かせてくれる。

シューベルトの『第4』は、後年にバイエルン放送交響楽団と録音を行っているが、演奏の性格のあまりの違いに唖然としてしまう。

演奏の完成度という点に鑑みれば、バイエルン放送交響楽団との演奏に軍配を上げるべきであるが、本盤には若き日のジュリーニならではの劇的な凄まじいまでの迫力があり、特に、この曲の副題でもある「悲劇的」を体現して見せたという意味においては、高く評価しなければならない名演である。

フランクの『ブシュケとエロス』は、後年のベルリン・フィルとのスタジオ録音と比較しても遜色はない重厚かつ堂々たる表現を行っており、ライヴならではの熱気を考慮すれば、本盤の演奏の方をベストの名演としたい。

『海』は、ジュリーニが何度も録音している十八番とも言うべき曲であり、同時発売の1978年のライヴ録音が超名演であるだけにどうしても分が悪いのは否めないが、若き日のジュリーニならではの生命力溢れる激越な表現には大いに見るべきものがある。

録音は、1960年代後半のライヴ録音とは思えないほどの鮮明さだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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